リンパ球の形成能力が3.3倍増強した
1992年には、忠南国立大学校の鄭光生も、「メシマコブ」を使用した研究をおこなっ
ている。
この研究で、鄭先生は、ガンにかかっていないマウスに「メシマコブ」の成分を注射で
与えた場合、免疫機能がどのように変化するかを調べている。また、ガン細胞を移植した
マウスにも「メシマコブ」を投与し、免疫機能の変化も調べている。
この結果は「メシマコブの免疫調節作用に関する研究」という論文にまとめられているが、鄭先生の研究からは、免疫力を向上させる「メシマコブ」のすばらしい働きが浮き彫りにされた。
- 脾臓内のB細胞とマクロファージの活性が増強された
- マウスの抗体反応が129倍増強した
③リンパ球の形成能力が3.3倍増強した
④腹腔内のリンパ球の増人を誘導、ガン細胞を死滅させる能力が増強した
⑤ガンを移植する前に投与した結果、ガンの予防効果が増強した
マクロファージの活性が増強されることは、金先生によってすでに確認されている。
ここで注目すべきことが、2つある。リンパ球の形成能力の増強と抗体反応の著しい増強だ。
まず、リンパ球の形成能力のほうだが、リンパ球とは、いままでに出てきたT細胞、B細胞、NK細胞をまとめて表現する場合に使われる言葉である。「メシマコブ」によってこうした細胞をつくる能力が3・3倍高められたということは、金先生の実験でマクロファージが3~5倍増強された事実とよく合っている。
また、「メシマコブ」のリンパ球形成能力はクレスチン(PSK)の約10倍と指摘されているが、同じ濃度の「メシマコブ」でも時間をかけたほうがリンパ球の数が多いことが確認されている。
ガン臨床医はなぜ「メシマコブを」使うのか 北用栄志[著] 定価 本体1000円(税別)