2014-10-01から1日間の記事一覧

骨粗鬆症対策は健康づくりの要

健康づくりの方策としては、もともと健康な人が運動・栄養・休養の適正化をよりいっそう心がけて、健康増進をし、体力を維持向上させる、といった方向性がある。もう一つの方策として、肥満ぎみ、血鵈が高め、痛風発作を経験した、などの症状や病気をもつ人…

マスメディアと企業のとりくみ

最近では書店の医書コーナーにも、骨の健康や骨粗鬚症に関する書籍がつねに何冊かならぶ ようになった。また、健康関連雑誌にもしばしば骨粗鬆症の病態や予防法についての記亊がのせられ、企業内診療所や検診匳関で配布されるパンフレッ卜にも骨粗鬆症がとり…

 自治体もとりくむ骨粗鬆症

日本における健康づくりの歴史は、第二次大戦中の国民体力づくりにはじまり、一九六四年の東京才リンピック後の健康・体力づくりのムードヘと移っていくが、これらはいすれも継続的に展開されたものではながった。現在の国や自治体の骨粗鬆症対策は、一九七…

 学際的なとりくみ

学際的なとりくみ 国と国とが寄り集まって仕事をすることを国際事業というように、内科学、整形外科学、婦人科学など専門科学が寄り集まって一つのことにとりくむことを、学際的とりくみという。骨粗鬆症は、骨がもろくなり骨折を生じる病気であることから、…

臥床による筋力低下

高齢者は、一日の臥床で筋力が三・〇%も衰えるため、三週間も寝ていれば筋力が半分に低下することもある。もともと筋力のすぐれた若年者が筋力を半分に低下させても、走るスピードを落とすぐらいであろうが、やっと室内を歩いていたていどの高齢者が筋力を…

廃用症候群

骨折は、若い人にとっても高齢者にとっても、痛みをともなうこまった状態であるが、若い人にとって骨折は、一定期間の不自由さと若子の傷や関節の動きの悪さを残しただけで治ることが多い。しかし、高齢者の骨折については、たとえ骨折部がきちんと治っても…

有用なプロテクターの装着

このような注意をしても、しばしば転倒する高齢者が、痴呆のある場合などにみとめられる。 痴呆を有する高齢者が自宅にじっとこもっているように仕向ければ、体のはたらきが弱まり、次項で説明する症候群が出てきて、寝こむ原因となる。といっても外出させる…

衣服・履物・杖の使用で転倒防止

以上が、転倒しやすい身体の状態であるが、そのほか、草履をはく高齢者や、足もとがからみやすい服、とくに和服を着ている高齢者は、洋装を好打人より転びやすく、衣服の条件も転倒に関係することがわかっている。一方、環境についても研究がはじまっており…

転倒をまねきやすい疾患

転倒の原因は、これら筋肉や運動器のはたらきの低下のほかにも、いろいろある。 神経系疾患や心臓系疾患といった病気も転倒の原因となりやすい。転倒は脳出血や脳梗塞などの脳卒中でも生じるが、この場合は重篤な神経麻痺などが現われるために、転倒の方はさ…

高齢者が転びやすい理由

高齢者がこのように転びやすいのは、体がつねに揺れていることによる。人は静がに立っているつもりでも重心はわずかに揺れているものであるが、高齢者は若年者にくらべて揺れの大きさが約二倍となり、目を閉じている高齢者は、目を閉じている若年者の三倍も…

イギリスでは転倒予防に注力

脊椎椎体骨折は物を持ち上げたり、体の前後屈の動作により生じることが多いが、手や足の骨折の直接の原因としてはほとんどが転んだことによる。一般的に、背骨は骨の強さにおうじて折れにくくなり、カルシウム摂取量を増やしたり、運動をしたり、また治療薬…

ビスフォスフォネート製剤

ビスフォスフォネートは、合成されたリンの化合物であり、カルシウム、とりわけ骨のミネラルであるヒドロキシアパタイトと結合する性質が強い。破骨細胞により骨吸収される骨表面をなくしてしまう。そのうえ、骨を溶かす破骨細胞の数を減らしたり、破骨細胞…