S状結腸ガンが骨盤腔内に転移。治療法なしから生還できた

                           桜井陽子(埼玉県・56歳:主婦)

 

 4年前、S状結腸にガンが発見されました。

 

 しばらく前から便秘と下痢を繰り返し、ときどきお腹に痛みもありました。夕方になると全身がだるく感じられ、気がつくと腰をトントン叩いていることもありました。1ヵ月もそうした状態が続いたので、思い切って検査を受けたところ、S状結腸にガンが発見されたのでした。

 

 手術を受けましたが、さいわい直腸には転移がなく、入院も3週間ですみました。その間、抗ガン剤治療を受け、苦しい副作用もありました。でも、人工肛門にならずにすんだし、退院できた喜びはなによりでした。

 

 退院したあと、再発防止のために抗ガン剤の内服をつづけていました。抗ガン剤を飲みながら、再発しないでほしいと祈るような生活でした。

 

 それから2年後、恐れていたことが起こりました。あまりに腰が痛むので検査を受けたところ、骨盤腔内の転移が発見されたのです。先生から、腫瘍はかなり大きいうえ、手術もむずかしく、抗ガン剤の効果も期待できないといわれました。つまり、治療法がないと宣告されたのです。

 

 ガンの本を次々に読みました。なかに、メシマコブの本があり、韓国では医薬品として売られていることを知りました。医薬品として売られているということは、政府がその効果を認めたということです。「他の健康食品とは違う」と思った私は、「メシマコブ」を飲むことにしました。

 

 でも、不安な私は、免疫療法をしているクリニックで相談しました。先生は、「『メシマコブ』は科学的なデータもあり、いいと思いますよ」と励ましてくださり、先生のいわれる通りに、1回lgを1日に3回飲みけじめました。検査は、先生の言われる通り、月に1回は受けることにしました。

 

 先生から言われたことのなかで、いちばん心に残ったことは、「ガンはあなたが治します。『メシマコブ』は効果があるものですが、その力を生かすも殺すもあなた次第です」という言葉でした。

 

 私は決めました。ガンで死ぬかもしれないが、最後の最後までガンと闘うんだ、絶対にグズグズのままでは死なない、と。そう思うとおかしなもので、あまりいい味とは思えなかった「メシマコブ」が、どことなくおいしく思えてきたんです。この粉が私の身体のなかで溶けてガンと闘っている、そんなイメージも持つようにしました。

 

 2週間ほどすると、腰の痛みが少し薄れてきました。でも、ガンの増殖はとまりません。飲みはじめてから3ヵ月経った頃、うれしい報告がありました。骨盤腔内に転移していた ガンの増が、おさまってきたのです。

 

 それから2年ほどになりますが、ガンは増加していません。

 

 「ガンとあなたの免疫が拮抗状態になっているわけです。ここでひと踏ん張りしてあなたの免疫が勝てば、ガンはどんどん小さくなっていきます。小さくなって固定化するか、あるいは完全に消えることがあるかもしれません」

 

 先生のこの言葉がどれほどうれしかっかことか……。

 

 いまも「メシマコブ」を1日に3回飲んでいます。食欲もあって体重も少しずつ増え、いまはS状結腸ガンが発見されたときより5キロは増えました。

 

 これからも、「メシマコブ」と一緒に頑張ります。

 

ガン臨床医はなぜ「メシマコブを」使うのか  北用永志[著] 定価 1000円(税別)