2014-09-30から1日間の記事一覧

イプリフラボン製剤

イプリフラボン製剤は、人体には含まれていない植物性のビタミン様物質であり、合成によりつくられる骨粗轍症治療薬として、日本やイタリアでよく使われている。本剤は、骨吸収を抑え、骨形成をうながす作用があり、使いやすい薬であるが、作用はあまり強く…

カルシトニン製剤

カルシトニン製剤の主要なけたらきは、骨粗鬆症により生じる痛みをやわらげることであるが、製剤の種類によっては骨量を増加させるのにも効果がある。本剤はホルモン剤であり、注射によって投与する。サケカルシトニン(サケからとれるカルシトニン製剤)と…

 活性型ビタミン製剤

ビタミンの構造式の1の部位に水酸基が結合したアルファカル辷ドール、1と25の部位に水酸基が二つ結合したカルントリオールは、ビタミン隋にくらべてそれぞれ七五〇倍、一五〇〇倍も作用が強いため、活性型ビタミン防製剤と仟ばれる。この薬は、日本で約一…

 エストロゲン製剤

閉経後に生じる更年期症状の抑制作用とともに、骨量増加作用をもつエストロゲン製剤は、アメリカを中心とした海外でもっともよく用いられている骨粗鬚症治療薬である。アメリカの西海岸のある都市では、住民のうち閉経後女性の約三〇%がエストロゲンを服用…

カルシウム吸収率を上げるビタミンD

食べ物の中のカルシウムの吸収率を向匚させるのがビタミンDであり、その仕組みについてはすでに説明した。ビタミンDのはたらきを増すためには、ビタミンDを多く含む食品を摂取する、日光により皮下脂肪言ビタミンDを産生する、肝臓・腎臓で活性型のビタ…

カルシウム不足の日本人

骨を強くするための第一の留意点は、カルシウム摂取量を増やすことである。体液中のカルシウム濃度の恒常性維持機構(ホメオスターシス)をはたらかせるためのカルシウム源として、経口摂取量が少なければ、骨のカルンウムが溶け出してしまう。毎日どのてい…

骨を強くする日常生活

骨粗鬆症にもとづく骨折が、高齢者本人にとっても、社会全体にとっても、甚大な影響をおよぼすことについて述べた。それでは、骨折・寝たきりを予防するために、骨粗鬆症症を予防・治療する、転ばないようにする、そして、もし骨折をしても寝こまないように…